2012/04/20

「スタイルのある人」インタビュー:藤山 健さん


ナテュレ・ブルーマーブル オーナー
フォトグラファー
藤山 健さん
http://www.naturel.tv/


愛媛県松山市内で二店舗のカフェ(naturel/the blue marble)を経営されている藤山さんに
お話をお伺いしました。
オーストラリアに住んでいらっしゃったときのお話や昨年ヨーロッパ旅行をされた際の
お花に関するエピソードも含め、
「カフェ」「コーヒー」と「お花」にまつわるお話など・・・多岐にわたってお伺いすることができました。
藤山さんご自身が撮られたお写真とともに!
インタビュースタートです。

藤山 健さん 


Q.「花」にまつわるエピソードがあれば、教えていただけますか?
A. オーストラリアでは、レストランやカフェで食事をしていると、
お花屋さんや、お小遣いを稼ぐために花を売る人が、普通にお店に入って来て売っているんです。

カップルを見つけては、ブーケを手に席に来て男性に「どう?買わない?」と花を見せる。
No,と言えば去って、また別の席のお客さんのところへ売りに行く。

お金を払って買い求めた男性は、目の前に一緒にいるパートナーに「はい、どうぞ」と今買ったお花をプレゼントする。
オーストラリアでは、これが本当に日常の光景なんです。

去年、一週間イタリアに滞在していた際も2回見かけました。
ヨーロッパでは、(新聞やコーヒーを売っている)街角のスタンドでお花がカジュアルに売られています。
ホームパーティに呼ばれると手土産のひとつとして花を持って行くことは当たり前。“ワインと花”という風に。

「あっ、去年イタリアに滞在している間に街角で見かけた光景ですごく印象に残っている画像があります! 男性が花を大事そうに抱えて歩いていたのが目に入ったのでシャッターを切りました。」
と言って見せてくださった画像がこちらです。 ↓↓

イタリアにて。


Q.海外で日常に花贈りをする光景を目にして、日本に帰ってからお花を贈る機会はありますか?

A. 母の日にはお花を贈ります。でも、他の機会では・・・・ないですねぇ。

オーストラリアにいた時は、花をプレゼントにしていました。でも、日本に帰ってからは・・・・ないなぁ。
 オーストラリアでは、それが当たり前で、さりげなくて格好良いけど、日本では会った人(特に女性)に、花を贈るって、、、やっぱりちょっと・・・・・。

文化・環境の違い、価値観の違いでしょうね。

Q.先ほどのお話にあったスタンドのように、日本でももっとカジュアルに買える場があれば良いですが、お花屋さんに入って花を選んだり、花束を作ってもらうこと、ってちょっと抵抗ありますよね。“日常”にはなってないですよね。

A. うん、そう。
ブルーマーブルでも今までに何度も店内で花を売る、という案はでました。
レジでお金を払う際にすぐ横にお花が売っていれば買いやすいんじゃないか、って。
ブルーマーブル店内にて

Q.ナテュレ・ブルーマーブルさんの店内には、いつもお花が飾られていますね。
「食」は人が生きていく上でなくてはならないものですが、「花」はどうでしょうか?

A. コーヒーも花も、人が生活する上で絶対に必要なものじゃないかもしれない。でも、必要なものなんです。
地球上にあるもので、なくてもいいものなんてないと思う。必要だから存在していると思うんです。

Q.わたしにとっては必要なものじゃなくても、隣の人にとっては必要なものかもしれない?(というものがある、ということ?)

A. うん、そうですね。
それぞれの価値のレベルは違っても、必要なものであり、当たり前にあるべきものだと思うし、
大切なことは、そこにある文化・歴史を「考えること」であり、「意識をもつこと」だと思っています。


Q.最後に、藤山さんにとっての「こだわり」は何ですか?

A. とにかくありとあらゆる「モノ」「こと」に対して、立ち止まって考えること。
そして、自分自身に問いかけること。

(そして、さらさらと下記の言葉をメモしてくださいました)

“wake up, ask questions think for yourself and you will make the defferent”

意訳(何事にも疑問を持ち、自分で考えよう。 あなたが目を覚ませば、状況は変わるはずだ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
藤山さん、インタビューのためにお忙しい中お時間を割いてくださってありがとうございました。
そして、興味深くいろいろ考えさせられるお話をありがとうございます。
海外と日本での文化の違い、
海外で触れた文化を理解した上で日本に取り入れること、
その文化を伝えていく中心となる人が必要だ、ということなど
外国での暮らしを経験されているからこそ伺えるお話ばかりでした。
今こうしてネットからたくさんの情報が入る世の中になっても、
やはり実際見て触れてこそ感じられることの方が多いと思います。
目の前にあるものが当たり前だと思えることは幸せであると同時に、大切さを忘れていることもあるんじゃないかな、と感じます。
“当たり前にある”からこそ意味がある、と思って、ひとつひとつ意味を考えながら過ごしていきたいと強く思えました。
ありがとうございました。

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